かたすみの読書記録

読んだ本の感想記録(少女小説多め)。ときめきと自分の『好き』を探したい。

革命王女の戴冠1真白き印の王女に、革命の鐘が鳴る/我鳥彩子

何も知らないお姫様は、外の世界を知る。

 

額にある聖印が光り、予知の夢を見る王女・サフィディア。だか、抽象的な夢は何を示すのか自分では分からず、幼馴染のユーリスが持つ夢解きの力が必要だった。

そんなある日、誕生日と共に婚約者を決めるよう父王から命じられる。

悩んだ末、いつも喧嘩するばかりのユーリスではなく、もう一人の優しい幼馴染・ウェランディを選ぶ。しかし、婚約式の口づけ後、彼は息を引き取るのだった。

彼が亡くなった衝撃が収まらぬまま数日後、革命が起きて……!!

 


 

 

電子オリジナル。

刊行案内でタイトルを見た時に、面白そう!と思い、あらすじが出た後もわくわくしていました。

 

シリーズ1巻なだけあって、序章です。

謎は明かされず、何かあるぞ……気になる……という状態です。

 

作中の視点は、下級侍女・アイラと主人公・サフィディアから語られます。

家族を人質に取られ、革命に参加するよう強制されつつも、贅沢な王族と貧乏貴族の自分に不公平さを感じるアイラ。

革命後、今度は革命派の情報を流すように脅されることに。この指示をする人物は誰なのか?

 

主人公・サフィディア。

憎まれている王族ということで、周囲により厳しい状況になるのでは?と思っていましたが、割と優しめでした。

始めに保護したウルーエ、そして次のイオ。彼らはけして無闇矢鱈に当たり散らすような真似をしなかったので。

素直な王女とはいえ、そろそろ警戒心を持って騙されないようにした方がいいんじゃ……と思うので、どう成長していくのか楽しみです。

 

さて、二人の幼馴染。

私の幼馴染センサーが発動して手に取った今作なのですが、分からないっ!

ユーリスについて、序盤は「まぁ、死んじゃったら側でサフィディアを守れないもんねー」と思っていたのに、行動が読めない。本当に権力が欲しかったの?

最後もその地位にいられるのが謎なのですが……。

 

ウェランディを彷彿とさせ、危機に陥った時に現れ、サフィディアを守る仮面の騎士。

彼は『守護者』になる謎の儀式で亡くなったので、同一人物の可能性(人間ではないものになった?)もありますね。

 

他にも、大きな力を秘めた秘彩石、光の大神と闇の大神の話など気になることが多く、後書きによれば、次巻は男性陣の視点も出るとのこと。楽しみです!

 

 

 

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