女装して演奏した動画をネットに上げたところ、一躍有名になってしまった真琴。高校の音楽教師・華園美沙緒先生に正体がバレてしまい、弱みを握られてこき使われる羽目に……。
華園先生を通じて巡り逢う三人の少女たち、天才ピアニストの凛子、華道お姫様ドラマーの詩月、不登校座敷童ヴォーカリストの朱音。
彼女達と出会って、進んだ先にあったものは。
良かったー。
私が想像してたのと違って、いい意味で良かった。
女装がバレて……の下りはきっかけであって、話しのメインでは無かったですね。
それぞれ音楽の才能を持つ女の子と出会って、関わっていき、彼女達を変えて行く起点となるのに、主人公はその自分の行動が相手にどれだけ影響を与えたのか無自覚。
女の子達の中心になる流れが自然で、嫌味が無い。
そして、最後のライブの盛り上がりと共に、冒頭で示されたネットミュージシャンとしての悩み、先生の話。
まとめきったなと感じました。
続編が出るなら是非読みたいですし、「さよならピアノソナタ」にも手を出してみようと思います。