かたすみの読書記録

読んだ本の感想記録(少女小説多め)。ときめきと自分の『好き』を探したい。

とりかえ花嫁の冥婚シリーズ/貴嶋 啓

「とりかえ花嫁の冥婚 偽りの公主」

茶葉商会を切り盛りする黎禾は、弟が作った借金を返済する為、故人に嫁ぐ冥婚を了承する。

しかし、気付いた時には人買いに攫われていた。

皇太子に助けられるも、彼の妹公主と勘違いされて……。

「とりかえ花嫁の冥婚 身代わりの伴侶」

黎禾に仕えていた小間使いの橙莉は、大切なお嬢様が冥婚する事に納得いかなかった。

睡眠薬入りのお茶を飲ませ、黎禾と入れ替わるものの、道中、賊に襲われてしまう。助けを伸ばした先にいたのは、亡くなったと聞いていた婚約相手・玄磊だった。


同じ時間の話を二人の少女の視点で分けて書かれた中華風ロマンス。

少し疑問に思ったのが、都に居るのに王族の話に疎かった事。まだ歴史が浅いからなのか、子供の時だったからなのか。

皇太子の隆翔は、一目惚れに近いものだったんだろうなと思います。知らず好きになっていたものの、その好意は妹に対するものだと思っていた。

黎禾は、大切に扱われるにつれ、今までの男性不振を少しずつ払拭されていったのかなと。

1作目のあのシーンカットは凄く唐突過ぎました。

ページ抜けてたかな?と思うほど。

橙莉の方は、玄磊も言うように書き置きしないで言おうよ!

好きになる過程がもうちょっと欲しかったかな。分からなくもないが、足らないなと思ってしまいました。

どうして冥婚としたのか?や、あの時、一方では……と楽しめる仕様です。 2つで1つの作品でした。