女性であるが為、王位継承者になれない王女レティシア。国務卿セルジュと秘密裏に取引をし、王位への協力を得る。
その一手とする政略結婚を進めるが、婚約者の不幸により立場が揺らいでいた。
そんな中、突如婚約者になりうる三人目の男・アルベールがあらわれるが……。
王位を手に入れるよりも、何故アルベールは城にやってきたのか?事故ではなく、策略だったのでは?という話。
関係ないとしつつも、兄弟の件で城に調べに来た捻くれているアルベールが結構好きです。
ヒーローの予定だったというのも納得。継承権を得る問題もすんなり片付きますしね。
二人の痴話喧嘩に巻き込まれる形となってしまいましたが。
レティシアは無鉄砲な行動や、感情が出る辺り、確かに王に向いてないなと感じます。
しかし、その矜持や努力しようとする気持ちもありますし、セルジュが上手く手綱を握れば、あり得るかな?と。
作者の他シリーズ「エルトゥールル帝国」の名前が出てきて、にんまり。人物的な繋がりは有りませんが、同じ世界の話なんですね。