かたすみの読書記録

読んだ本の感想記録(少女小説多め)。ときめきと自分の『好き』を探したい。

第五皇女の成り上がり!捨てられ皇女、皇帝になります/清家未森

『三年の間に国と皇宮を豊かにした者を皇太子として指名する』

後宮の片隅で、弟のシグルスと共にひっそりと暮らしていた第五皇女・ユーゼリカ。
しかし、皇子皇女を集めた場で皇帝が告げた課題を聞いて、ユーゼリカは皇太子選に名乗りを挙げる。
彼女が考えたのは、将来有望な人間を集めて、下宿してもらい、支援すること。集まった個性豊かな店子たちと、管理人として過ごすユーザリカだったが……。


 
お、面白かったー!!
不穏さが漂う皇太子選、訳ありっぽそうな店子たちとの交流。
読んでいて、どことなく懐かしさを感じました。
1巻だとまだ、ちょっと良い感じ止まりなの良いよね。これからだもんね。
登場人物が多いので、読了後にメモでまとめることになりましたが、その分それぞれ掘り下げられるのが楽しみ。
続きが読みたいです!

・他の皇子たちと争う皇太子選。
弟シグルスを除いた複数の皇子たちと、皇太子の座をかけて競い合う。例え危害を加えてはダメとされていても、何があるか分からない。
とある出来事の犯人も見つかってないですし。
反抗期気味なシグルスですが、なんだかんだ言いつつ姉が大切なんだなーって見れて良き。

・衣食住無料の館に住むことになった店子たち。
自分たちで応募したものの、無料っておかしく無いか?と怪しむ彼らに笑った。
根はいい人たちなので、ユーゼリカが身分を隠しているのもあるけど、皇宮での暮らしより気楽に感じるのは分かる。
管理人のリリカとしてと交流し、事件をきっかけに仲間のようになっていくのも良かったです。
 
以下はネタバレ。





植物学者のフィンは明らかに何かあるだろうと思ってて、ラストの皇帝への匿名も彼だと思ってた。
(第二皇子もこれ、裏で何かありそうだなと思ってたけど)
まさか、気づいてなかった!
そんな、度が合わないメガネをかけてたって、そんなことある!?
ぶつかった時ってどの時だろうって見返したら、あった。
リリカ=皇女だと気付いてると思ってたよ。そして、敵認定されてしまったよ。
そっちに行くと思ってなかった。
それと、皇宮でバレるとまずいという描写があるので、彼自身にも何かあるんだろうなぁ。
ラストでこの引きを持ってくるの、上手すぎて、続き……。

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