亡くなった姉夫婦の子供を引き取り、早十年。
高校生になった娘・未羽は、隣の家の幼馴染・左沢巧くんと相変わらず仲が良い。
この二人がくっついたら良いかも!そんな風に思っていた。
しかし、巧くんの誕生日会の夜、お酒が入った彼に突然告白され!?
「綾子さん、ずっとあなたの事が好きでした」
普段だったら手に取らないタイトル。
読み放題なのと、年下の男の子に迫られるというレディコミと、隣の綺麗なお姉さんに恋する少年向け(サービスシーン有り)が共存していると聞いて興味が湧きました。
これもまた、10年片思いの純愛ものですね。
基本的に綾子さん視点で話が動き、どうしよう!?と困惑しているので、それを見守るような感じ。
おばさんだし……という言葉が多かったり、ママである事を作っているような感覚が引っかかったものの(「うふふ」って言うかなぁ……?)告白から逃げる為の言い訳や、若くして子供を引き取った事がそうなった要因かもしれない。
二十歳の巧くんは、とても好青年ですよね。
押し付けがましくないし、息子としてか見られていないのも分かってたし。
あの時、弱音を吐いた綾子さんを見なければ、ただの憧れだけで終わったのかな……。
10歳からの頑張りは全て綾子さんの為で、最早、執念。
幻滅されて好感度下げようなんて小手先で、10年ずっと見てきた相手が逃げるわけがない。
かといって、やはり息子として見てきた部分もあるから、ラストの答えは納得。
まぁ、巧くんの親も了承しているし、綾子さんが陥落する未来しかないんじゃないかな。