国王と王妃を喪ったローレンス王国。
公爵令嬢・プリシアは王子との政略結婚を受け、王宮へと入った。実は王子は精神を病んでおり、王妃とは名ばかりで、彼を支えて、見守る役割を求められていた。
宰相の息子、ジョシュアと出会い、王妃となる僅かな時間に気兼ねないやり取りを交わす。
そんな初恋の思い出を支えとし、夫婦である王とは兄妹のような関係を過ごした年月。
王も安定し、離婚後の未来を考えるプリシアの元に話が上がったのは、ジョシュアとの再婚だった。
10年越しの純愛もの。
ナツさんの作品はいくつか読んでますが、良かったー!
冒頭、プリシラがジョシュアと出会うシーンでときめく。
ヒロインのプリシアの献身的な支えと心根に回復していく王様との関係は妻ではなく、家族として。そりゃあ、今まで見守ってきたのだから、娼館に行っていると知って嬉しくなるよね。
王様と次の王妃の話が読みたい。
離婚するとはいえ、まだ王妃ですし、ジョシュアのアプローチに口さがない噂は立つのではと心配しましたが、ちゃんとフォローが有り安心。
ジョシュアがプリシアを好きになったのも、彼女の姿を見てきたからというのも良かったです。
後、我慢が出来るヒーロー!
可愛く、純情で箱入り娘なヒロインに煽られても、結婚式を挙げるまではと耐えてくれたので、存分にイチャイチャしていいよという気持ち。
皆いい人ばかりで安心して読めました。