姉と同居するため田舎町から都会に出てきた一乃。
しかし、男女の痴話喧嘩に巻き込まれ、相手の男性から、お詫びにとご馳走される。彼は有名ショコラティエ・青柳奏佑だった。
就職祝いに誘われた食事で奏佑に交際を求められる一乃。釣り合いが取れていないとその場で断るものの、彼はチャンスが欲しいと言い募る。
田舎から出てきた初心で純心なヒロインと女性不振なイケメンショコラティエ。
修羅場後、一乃への距離の詰め方にこれは別れた相手は本当に割り切った関係の恋人だったし、周りから交際は止められるパターンだなと。
しかし、今までに出会った事がないタイプの女性である一乃に出会い、今までの恋人達との縁を切り、心を入れ替えて紳士的な態度を取る奏佑。
一乃のようなタイプに過度なプレゼントや食事の誘いは逆効果だぞ!と見守る気持ちでした。
一方で、いつか他の女性と同じようになってしまうのでは?と揺らぐ部分や、それでも好きでいられるかもしれないという葛藤が新鮮でした。
彼がそうなった理由もあるし、ただ女癖が悪いわけではないんですよね。
転職先で一乃が巻き込まれた面倒事と、奏佑の過去問題も浮き彫りになり、中身はなかなかのビターな作品でした。