王太子と婚約を控えていたレイラ。ある日、突然の事故によって昏睡状態になり、目覚めた時には2年の月日が経っていた。
両親から聞かされたのは、自身との婚約は破棄され、レイラの妹・ローザが王太子と婚約し、現在、身篭っているとの内容だった。
衝撃を受けたレイラは家を飛び出すが……。
魔法使いの溺愛、王太子の執愛。
歪んだ男二人に言い寄られる公爵令嬢のお話。
何時でも完璧な公爵令嬢として務めていたレイラの苦しみ。皆、レイラに求めすぎでは……。
母親の章もあるのですが、間違いに気付いたと思ったら、また戻りだしたので、いや違うでしょ!と頭を抱えてしまう。
飛び出した先であった魔法使いに連れられて、辿り着いた幻の都は、ただのレイラとして生きられる場所。しかし、呪いの存在が影を落とし、判明した真実によって絶望へと変わる。
このままハッピーエンドには行かせないよって感じが好きですね。
やっと自由に生きられると思って、運命の人かも?と持ち上げられて、徐々に好意を感じ始めたら、好きな人はレイラではなく、魂を求めている。"私"でなくても、良い……?という。
王太子もそこまで拗らせてたのか……!と狂気を感じる方向で。これはヤバイ。
でも、もし、予定通り嫁いでも、レイラを好き過ぎて美化している部分もあるから、お互いの壁はそのままだったかも。
心の内を話せていたら、変わっただろうが。
私としては魔法使い一択なのですが、どうなるのでしょうか。
下巻が楽しみです。