永遠を生きる姫宮として瘴気を鎮め、国を守る真珠の下に、不岐の若き王・透輝がやって来る。彼の弟と真珠が通じており、玉座を狙っているとの話があるらしい。
馬鹿馬鹿しいと笑い飛ばす真珠だったが、透輝はならば自分との婚姻を持ち掛けた。乱を治めるまでの条件で、仮初めならばと受け入れた真珠だったが……。
在位150年の神に仕えるヒロインと異能の力を持つ孤独を抱えたヒーローの和風ファンタジー。
時に神に仕える姫神子として、時に愛する姉を慕う少女として、強くも弱くもある真珠。
ずっと宮の中で過ごしてきた真珠にとって、自分自身を見てくれる存在・透輝は、心を動かすに値すると思いますし、恋と使命に揺れる姿も良かった。
恋をすると神子の力を失うならば、伴侶とするのではなく、囲い入れる方が得策だと思ってしまう。
真珠は、歴代の神子の中では特別とされていましたが、何が違ったのだろう?
透輝は姉の面影があると言うので、息子とか、血を継いでいるのかなと思ったのですが……。
回収しきれていない部分が気になりますね。