かたすみの読書記録

読んだ本の感想記録(少女小説多め)。ときめきと自分の『好き』を探したい。

銀狼の姫神子 天にあらがえ、ひとたびの恋/西嶋 ひかり

永遠を生きる姫宮として瘴気を鎮め、国を守る真珠の下に、不岐の若き王・透輝がやって来る。彼の弟と真珠が通じており、玉座を狙っているとの話があるらしい。

馬鹿馬鹿しいと笑い飛ばす真珠だったが、透輝はならば自分との婚姻を持ち掛けた。乱を治めるまでの条件で、仮初めならばと受け入れた真珠だったが……。


在位150年の神に仕えるヒロインと異能の力を持つ孤独を抱えたヒーローの和風ファンタジー

時に神に仕える姫神子として、時に愛する姉を慕う少女として、強くも弱くもある真珠。

ずっと宮の中で過ごしてきた真珠にとって、自分自身を見てくれる存在・透輝は、心を動かすに値すると思いますし、恋と使命に揺れる姿も良かった。

恋をすると神子の力を失うならば、伴侶とするのではなく、囲い入れる方が得策だと思ってしまう。

真珠は、歴代の神子の中では特別とされていましたが、何が違ったのだろう?

透輝は姉の面影があると言うので、息子とか、血を継いでいるのかなと思ったのですが……。

回収しきれていない部分が気になりますね。