幼い頃に母親に置き去りにされた佐名。とある商家で養女となるものの、使用人同然の扱いをされてきた。
そんなある日、嫁が次々と亡くなるいわくつきの男へ嫁ぐ事になる。婚礼の日、嫁ぎ先の家で佐名が見たものは、異形のものだった。
慌てて逃げたす佐名だったが、途中で美貌の青年・忽那青紀に捕まり……。
大正あやかしファンタジー。
今回のマスコットキャラは、狸と狐!
主人公・佐名は幼い頃に離れてしまった事から、家のうっすらとした記憶はあっても馴染めない。そして、母親に捨てられたという恨み。
家の主人だと言われ、どうして?と受け入れられない。
三川さんのヒロインは家族の縁が薄い事が多いですが、そんな彼女達は自身の力で前を向き、居場所や家族を作っていく事が多いように思えます。
今回の佐名もそんな主人公。
何故、母親と離れる事になったのか?青紀が言うまよいがの主とは?嫁ぎ先の異形の正体は?
青紀が今までの主とは違って普通の少女である佐名に戸惑う様子や不器用な姿が可愛いです。あの姿がバレる時はくるのかしら。
狸の茶釜、探偵、妖を狩るもの、焔の一族。
数少なくなったとはいえ、一族の他の人間も今後出てくるのかな?
今はまだかりそめですけれど、これから本当の主になっていくであろう佐名の今後が楽しみです。