皇国の借金返済のため、帝国に借り出されることになった『奇蹟』の力を持つ聖女グレーシア。
ところがその依頼はなんとなく胡散臭い。迎えに来た人物に探りを入れると、その人は宰相本人で、本当の依頼は、宰相閣下の義妹姫の身代わりを務めることだった。
帝国に着くも、迎えた皇帝も一筋縄ではいかない人物で……。
序章の1巻。
なんちゃってシンデレラシリーズでも出てくる長い名前と貴族らしい血縁のややこしさは今回も健在。
家系図欲しい……。
借金返済の為、聖職者を人材派遣し、御技を売りにするラドフィア神聖皇国。
そんな所で育った孤児のグレーシアは、なかなか強かで追加報酬を上乗せしていく女の子。
そんなグレーシアに取り憑く貴族令嬢の幽霊ビビ。
帝国はどうやらグレーシアの出生の謎と生きていた頃のビビに関わる何かが有りそうです。
一方、帝国サイド。
選帝侯家を継ぐ為、義妹が婚約者の宰相。じゃあ、どこの生まれなの?と気になるのですが……。依頼についてはこの人は分かってやっているのか、それとも本当に偶々なのか謎です。
グレーシアを気に入り、求婚する皇帝ですけど、見込みがあるようなないような。
グレーシアを可愛がる二人のやり取りが面白いです。
2巻は12月発売!とあまり待たずに続きが読めるのは嬉しい。でも、あらすじを読むともしかして前後編2巻構成なのかな……?と思えて。
確かに長々と帝国に留められるわけでないですし、うーん。
続くか続かないか分かりませんが、取り敢えず楽しみです。