乱世に咲く白百合、可憐な姫として名高い千芳姫。そんな姫へと祖父が持ってきたのは、縁談話。しかし、千芳には婿が取れない理由があった。彼女は男だったのだ!
本来の性別がバレれば命が無い。国境を目指し、城を飛び出した千芳だったが、夜盗に絡まれてしまう。そんな千芳の元に一人の少女が現れて。
前々から良い評判を聞いていたので気になっていた作品です。
面白かったので、納得。
生まれてからずっと姫として育てられていた為、男の姿でも意識しないと女言葉になるし、武芸もからきし。
いきなり城を飛び出して危機に陥るのも大切に育てられた箱入り娘の考えですし、不自然じゃない。
漣吾の方は、本当に周りは全然気づかないのか……?と疑問もありますが、颯爽としてカッコいい。でも、弱い部分も確かにあって。
お互いに、そんな弱さを相手に見せてもいいなと心を許せる存在になっていくのが読んでて楽しかったです。
それに、最後の解決手段も彼らならではで、型に嵌める必要なんてないんですよね。
お互いヒーローであり、ヒロインであるカップルでした。