かたすみの読書記録

読んだ本の感想記録(少女小説多め)。ときめきと自分の『好き』を探したい。

和国竜神語り 麗しの公達に迫られても、帝になれません!/伊藤 たつき

竜神と女帝の契約により雨が降る沙和国。

貴族の館で下働きをしていた緋蝶に、ある日突然、帝からの迎えがやってくる。次の女帝候補・花蕾東宮として大内裏に上がってくれと言うのだ。

何かの間違いではと大内裏に向かった緋蝶だが、待っていたのは竜神と教育係兼夫候補達だった。


平安風な和風ファンタジー

次の帝候補として東宮になってもらう試験を受けて貰います。拒否すれば命はありませんって……。

結局、雫花帝は竜神への生贄である事は変わらないんだよね。すぐ命を捧げる事は無くなったけれど、竜神のために帝の地位に居続け、縛られ続ける事に変わりない。

暁が、男というだけで王位を継げない事に反対の意を唱えるのも分かる。その能力も武芸の心得もあるのに、だ。

実質、帝が政を行えていない今の状況は、次の後継者を産む為の存在になるってことよね。将来、緋蝶が女の子を産まなかったら、それで国は終わりでしょ。

そのシステムどうなのか……。

理不尽な要求で試験を受ける事になった緋蝶ですが、前向き思考なので重たくならず。

なんだかんだ教育係達とも仲良くなり、一番問題そうだと思ってた暁も分かりやすい人だった。

夫候補は現在5人いるものの、明らかに帝の息子である暁がメインヒーローに見える。

いや、これから出てくる可能性もあり?

とはいえ、恋愛要素は今回では、ほぼ無いので、これからですね。

行方不明の兄は、まさか敵対勢力の謎の人物なのか?でも、まだ大丈夫みたいだし。

シリーズとして続くのなら、そのあたりを次に出して欲しいな。