子供の頃から「運命の紅い糸」が見えているつむぎは、高校の入学式で男子生徒とぶつかった。偶然にも委員会の集まりで彼と再会する。
愛想笑いを見抜かれたつむぎは、彼とは素顔で接するように。
次第に仲良くなる二人は、友達の恋の応援を企てるのだが……。
赤い糸が見える事から、他人と距離をとっていた主人公。他人には見えない、理解されない苦しみ。嫉妬の念で縺れる糸は時に自分へと刃を向ける。
こんなに相手が声を掛けてきたり、会話するものなのか?と思いましたが、会話苦手な自分と比べてはいけないですね。別につむぎちゃんは赤い糸の事がなければ、ツンとしている可愛い女の子ですし。
二人がお互いに軽口を言い合いながら、一緒にいる事を楽しんでいるのが可愛かったです。学校の帰り道、渡り廊下、侵入禁止の屋上。あー、青春。
ページが進む度に縮まっていく二人の距離に対して、先輩が抱えているものとはなんなんだろうと気になってきて。
まだ後、半分もあるのにどうなるの~と思ったら、そっち!?という展開もあり、ラストはそういうことだったのかと。
だからかと納得しましたし、その想いの深さに幸せになって欲しいと思うばかりです。