日本人だけが地球に居残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に従事する近未来。
エリートへの道は唯一、「大東京学園」の卒業総代になることであった。しかし、苛酷な入学試験レースをくぐりぬけたアキラとシゲルを待ち受けていたのは、前世紀サブカルチャーの歪んだ遺物と、閉ざされた未来への絶望が支配するキャンパスだった。
SF、学園、サブカルチャー。
以前に手に取った時、怖くて途中でやめた作品でした。今、読んでも怖いと感じます。
ホラーではなく、圧倒的な力で自由を奪われ、命を惜しまず、総代を目指せと言われる。おかしいのに、逃げられないという緊迫感が辛くて。
そもそも、プロローグから地雷原の描写ですからね。
そんな学園に入ったアキラとシゲル。表からでは見れなかったその世界に触れ、アキラの兄が脱走した謎、いないはずの少女、隠されたものを追いかける二人は無事にすむのかと毎回ハラハラさせられました。少しは安心させて欲しい。
罠にかかった二人はどうなるのか?
また読む気力が出来たら下巻に行きたいと思います。