銀河に一大帝国を築きあげた銀河帝国、民主主義を掲げる自由惑星同盟。
二つの組織は飽くなき闘争を繰り広げていた。
そして、帝国の若き将ラインハルト・ローエンハイム、同盟軍不戦の用兵家ヤン・ウェンリーは邂逅する。
銀河の歴史は新たに大きく動き始めた。
おそらく多くの人が聞いたことはあるSF作品、銀英伝。
長年、人気のある作品なだけあって、とても面白かったです!納得……。
とはいえ、私、新版のアニメ放送時に買ったものの、アニメを追わず、読まずに手放してしまっていました。
今回はお正月の一挙放送を機会に見始め、アンリミに入っていた1巻を読み始め、これは!となった次第です。あの時は時期じゃなかったんだと思います……。1巻を改めて、2巻も合わせて買いました。
皇帝への恨みから成り上がり、皇帝位を簒奪しようとするラインハルト。その道を進んだ先で彼は望むものを手に入れられるのか?出来ない気が凄くするので、今から怯えています。
歴史家になりたいのに軍で功績を上げ、英雄と祭り上げられていくヤン。
難攻不落のイゼルローン要塞攻略戦がとても楽しかったのですが、それが思わぬ方向へと同盟軍を導くことになるとは……。
他にもラインハルトの幼馴染キルヒアイス、艦隊のメンバー、仲間の提督たち。
天才的主人公二人であっても個人の能力だけでは成し遂げられず、また逆に組織に縛られてしまう。
沢山の人がいて名前もなかなか覚えづらいのですが、それぞれしっかりと生きて動いている。
政治的な思惑、情勢、各々に抱える野心。大きな歴史の一幕がここに描き出されていくのだと思いました。
そして第三勢力、商売で世界を動かしているフェザーン自治州。帝国と同盟軍を手玉に取ろうとするここの動きも気になるところ。
帝国と同盟軍の戦い中心だった1巻ですが、2巻は国内クーデター鎮圧戦!どう乗り越えるのか楽しみです。