スコットランド女王メアリの隠し子として囁かれ、厳格な牧師の下で育てられたケイト。
ある晩、彼女の元に辺境の島の領主・ロバートが訪ねてくる。エリザベス女王による、彼と結婚せよとの親書を持って!
しかし、ロバートも火種の種となりうるケイトを素直に妻として受け入れる訳にはいかなかった。1年間だけの試験結婚を提案し、彼の領地であるクレイドーへ向かうのだが……。
ヒストリカルロマンス。
不遇な身の上の少女の成長譚と、ハンサムでセクシー、領民にも慕われるヒーローとの恋。
ケイトは牧師から徹底的な躾けを受けており、根拠のない罪を刷り込まれています。ずっと自分の自我を押さえ付けられていて、愛に飢えている。
そんな彼女がロバートと過ごす内に愛を知り、殻を破り、守る為に戦う姿がとても良かったです。
彼女の身の上に同情し、また絆されていくロバート。妻として迎えるわけにはいかないと考えつつも、ケイトに欲情し、願いを叶えようとする。
言葉で誘うものの、ケイトが本当に嫌がれば待つヒーローである事に安心しました。
旅の友であり、二人の仲を取り持つギャヴィン。彼がいなかったら早々に決裂して終わってた気がする……。