かたすみの読書記録

読んだ本の感想記録(少女小説多め)。ときめきと自分の『好き』を探したい。

ブルーローズ・マーキュリー1/佐倉ユミ

20世紀前半のイギリス。田舎の故郷へと出向を命じられた新聞記者のロニー。のんびりとした日々に記者として自分を見失い始めていた彼だったが、ある日、黒い噂のある博士が帰郷し、その行動に疑問を抱く。

一方、別世界。魔法使いのエヴァレットは、魔法協会の命を受け、人に不幸を招く青水晶を探す旅をしていた。そんなある時、訪れた砂漠の国で母の形見だという青水晶を持つ少女と出会う。

 


 

 

電子オリジナル。

あきさんの表紙に目が止まり、ふたつの世界を描くという紹介に気になった初読み作家さんの作品。

 

始めはどちらも、どんな世界観なのか、主人公や周りの人々は?と慣れるまでにかかったと思ったら、あっちへと飛ばされてしまうので、視点が飛ぶのは嫌だなって人には向かないですね……。気になる!ってところで変わりますし。

でも、それって現代世界とファンタジー世界を一緒に楽してお得だなと。

 

正直に言うと途中まで、面白いのかな……?と思っていたのですが、後半になり、どうなるんだろう!?と先へ先へと気になって読んでしまいました。

 

ロニーが渦中の博士に近づき、普通の人物かと思いきや、やっぱり何かありそうで。長閑な田舎の風景の中で、ちらりと暗い影が見える。

 

エヴァレットの方では、少女と共に旅をし、時に悩み、そして魔法について新たに気付きを得ていく。化学が発達したとしても、魔法ってこんなに素敵なものなんだよと読んでるこちら側にも見せてくれます。

 

今のところ、二つの世界の共通点といえば、戦争が始まるのでは?と噂されているところでしょうか。

ロニーはいかに謎に迫っていくのか、青水晶を集めたエヴァレットが戻る魔法協会とはどんなところなのか。

次巻も楽しみです。

 

 

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